LINEミニアプリ|店内オーダー、会員証、順番待ちなどLINE上で提供できるサービス
デジタルデバイスの普及や、新型コロナウイルス(COVID-19) による対面制限などで、デジタルを活用した集客や販促を検討する事業者が増加しています。開発にかかる金銭的・時間的コストをふまえ、自社アプリの代替サービスとして活用が見込まれるのが「LINEミニアプリ」です。店内オーダー、会員証、順番待ちなどの機能をLINE上で提供できるLINEミニアプリの開発・導入方法のほか、効果的な使い方などを紹介します。
LINEミニアプリとは
「LINEミニアプリ」とは、国内の月間利用者数9,000万人(2021年12月末時点)のLINE上で、自社サービスを提供できるウェブアプリケーションです。その仕組みや特徴について紹介します。
LINEミニアプリの仕組み
LINEミニアプリは、店内オーダー、会員証、順番待ちなどの機能をLINE上で提供できるサービスです。利用の際、ユーザーにアプリケーションをダウンロードしてもらう必要はありません。ユーザーはLINEミニアプリの初回起動時に認証を行うだけで、手軽に利用開始できます。
初回利用時に認証を行うことで、企業・お店側はLINEアカウントを基にユーザーを識別することができ、その後はウェブアプリとしてさまざまな機能を提供できます。別サイトへ遷移したり別アプリが立ち上がったりしないので、ユーザーに違和感なくサービスを利用してもらえます。
LINEミニアプリの3つの特徴
LINEミニアプリには、企業やお店のビジネス成長を促す3つの特徴があります。
特徴①LINEの中に企業・店舗のサービスを実装・提供できる
国内のDAU(1日あたりのアクティブユーザー)85%のLINE上でサービスを実装・提供できるのが、LINEミニアプリの大きな強みです。
ユーザーが家族や友人とメッセージをやりとりするためにLINEを開き、その流れで自社サービスを利用してもらえれば、アクティブ率の向上が見込めます。
特徴②QRコードを読み取り、数タップで利用開始できる
自社アプリは、ユーザーにアプリをダウンロードしてもらい、メールアドレスなどの個人情報を登録して初めて利用できるものがほどんどです。
一方、LINEミニアプリはQRコードを読み取った後、数タップで利用開始できるため、ユーザーに余計な手間をかけさせません。
特徴③飲食店や美容室など、業界特化型の機能を多数用意
飲食店であれば「店内オーダー」、美容室・小売であれば「会員証」など、それぞれの業界に特化した機能がLINEミニアプリには数多く用意されています。
「人出不足を解消したい」「リピートを促進したい」など、自社の課題に応じてLINEミニアプリの導入を検討すれば、一層の効果が見込めます。
LINEミニアプリの利用状況
こちらはLINEミニアプリの利用ユーザーについてまとめた図です。
性別・年代を問わず多くのユーザーが存在するため、先述した3つの特徴を踏まえて、さまざまな業界・業種においてLINEミニアプリの利用が見込まれます。
LINEミニアプリの効果的な使い方
LINEミニアプリはサービス単体で利用してもメリットがありますが、会社やお店とユーザー間のコミュニケーションを促す「LINE公式アカウント」と併用することで、相乗効果を生み出すことができます。
LINE公式アカウントとの併用
LINE公式アカウントは、LINEで家族や友だちとやりとりするのと同じように、会社やお店が日常に溶け込みながらユーザーとコミュニケーションを取れるサービスです。具体的には、友だち追加してくれたユーザーにメッセージやクーポンなどを配信できます。
LINEミニアプリの導入時には、以下のような機能をオプションとしてつけることができます。
LINEミニアプリの利用ユーザーと同時に、自社のLINE公式アカウントをスムーズに「友だち」追加できる仕組みです。LINE公式アカウントを通じて直接メッセージを届けられる友だちが増えれば、ユーザーとのオンライン接点の獲得し、ファンやリピーターづくりを効率良く行うことができます。
LINEミニアプリの開発・導入方法と費用
LINEミニアプリを開発・導入する際は、いくつかの方法があります。自社で開発を行う場合、社内にプログラミングなどの専門スキルを持つ人材がいることが必須となりますが、開発会社に依頼する場合はその限りではありません。
ここでは、開発会社に依頼する場合の「パッケージ」と「個別開発」という、2つの開発・導入方法について説明します。
「パッケージ」での開発・導入
パッケージは、「店内オーダー」「会員証」「順番待ち」など特定の機能を持つLINEミニアプリを導入する方法です。どのような機能を有しているかは、開発会社が提供するサービスによって異なります。
メリットとしては、パッケージ化されているため比較的短期間で導入ができ、費用も抑えられる点です。ただし、パッケージ化されている以外の機能をつける場合は、時間や費用などが別途かかります。
「個別開発」での開発・導入
個別開発は会社・お店の課題やニーズに合わせて、さまざまな機能を付与することができます。すでに自社で活用している各種システムともスムーズに連携できるなど、設計の自由度の高さが特徴です。
そのため、パッケージに比べて開発にかかる時間や費用がかかりますが、ユーザーにより最適なサービスを提供することができるでしょう。
LINEミニアプリの主な提供パッケージ
LINEミニアプリのパッケージはそれぞれ特定の機能を有しています。以下、代表的な3つの機能を紹介します。
店内オーダー
主に飲食店でユーザーがテーブルに着いたのち、QRを読み込むだけでLINE上に注文ページが立ち上がってオーダーできる機能です。直感的に操作できるパッケージが多いため、さまざまな年代のユーザーに手軽に利用してもらえます。
また、スタッフが注文を取りに行く必要がないため人手不足に対応できるほか、スタッフとユーザーの不要な接触を減らせるので、衛生面でも安心です。
会員証
LINE上でデジタル会員証を発行・管理できる機能です。店頭でのオペレーションを効率化し、自社アプリをダウンロードする必要がないのでライトユーザーの獲得が見込めます。
美容業界ではPOSシステムとセット販売されているパッケージが多く、QRコードを読み込んで会員証を表示するだけでポイントを貯められ、リピーター育成に役立ちます。
また、店舗で運用している紙のカード(会員証)の代替手段になるので、ユーザーがカードを忘れたり、紛失したりするといったことも防げます。
順番待ち
店舗などで順番待ちが発生している時、QRコードを読み込むとLINE上で順番待ち状況が把握できる機能です。手軽に利用できるので混雑による機会損失を防止できるほか、店頭で人が滞留することもなく衛生的です。
さらに、「呼び出し」機能を持つパッケージを導入すれば、ユーザーの順番が来た時にLINEでメッセージ通知できるので、利便性がさらにアップします。
その他の機能
事前に商品の事前注文や決済をLINE上で提供し、店頭でスムーズに受け取れるようにする「テイクアウト」は、主に飲食店のオペレーション効率化やユーザーの店頭待ち時間の減少に繋がります。
また、美容サロンや飲食店などの予約をLINE上で行え、店頭でのオペレーション効率化やユーザーのリピートにつながる「来店予約」など、 各開発会社がさまざまなパッケージを提供しています。
まとめ
いかがでしたか?会員証でお財布がかさばることも減りますし、順番待ち機能もとても便利で
お客さんからすると導入していてくれたらうれしいサービスですね♪